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日本国内のソフトウエア産業の現状

 日本国内のソフトウエア産業には、2つの大きな問題あります。

 1つ目は人手不足です。
 2018年度の統計では、ソフトウエア産業に従事する人は約65万人、そのうち7割近くがSEで、残りがプログラマとなっています。(情報処理サービス、インターネット付随サービスは含まない)
 事業所数は約22000で、その半分以上が従業員数が足りないとし、IPA の調査ではその総数が約10~20万人程度と予測されています。
 
 2つ目はスキル不足です。
 2018年度の調査では4割以上の企業が中途採用した人材のスキル不足を感じています。
 ソフトウエアシステムを構築するためには、企画、要求分析、見積り、設計、実装、テストなどのフェーズがあり、プログラミングのスキルだけではなく、創造、分析、問題解決などの能力、加えて、論理的思考、数学の知識なども必要となります。
 しかし、新規にしろ中途採用にしろ、採用時問題にするのは学歴、職歴、コミュニケーション能力などであり、実際のスキルに関しては採用後に研修かOJTで鍛えれば良いというケースが多く、現場に投入されて初めてスキル不足に気づくことになります。
 特に問題なのはSEのスキル不足の場合です。
 SEのスキル不足が顕在化するのがプロジェクトが失敗した時だからです。
 要求分析、見積り、設計を担当するのがSEですが、スキル不足のため検証が不十分だったり、仕様漏れがあったり、顧客側からの指示内容を誤解したりした場合、ほとんど場合コーディングの段階で気づくことは難しく、納品時になって初めて不具合や仕様漏れに気づく結果となり、納期が大幅に遅れたり、仕事そのものがキャンセルされる場合があります。
 またプログラミング経験が乏しいSEが設計を行った場合、プログラミング(コーディング)時に必要な処理や条件が抜けてしまう可能性があり、これもテスト時になって初めて顕在化するものです。
 実際ここ数年の間に大手コンビニ、都市銀行などで世間を騒がす大規模トラブルが何件かありましたが、このトラブルの原因も基本的にはプロジェクトを管理・運営するSEの能力不足か、該当案件に必要なスキルが不足したために発生したものです。

ソフトウエア関連の技術を事前に学ぶ必要性

 プログラミングは専門学校、大学または就職した企業で学べる機会があるかもしれませんが、プログラミングを覚えるだけではソフトウエアシステムを構築できません。
 たしかに大学などでは、情報工学などソフトウエアサイエンスやソフトウエアエンジニアリングを教える学部もあるかもしれませんが、ほとんどが専門分野に特化した学部になっているため、基本的な部分を学べない可能性があります。
 米国の場合多くの大学がプログラミングを中心に学べる環境があり、しかも在学中に実際に業務携われるインターン制度が充実しているため、大学卒業と同時に即戦力となります。
 日本の場合米国に比べ、プログラマにしろ、SEにしろバックグランドとなるソフトウエアエンジニアリングの知識が大きく不足し、スキルアップの方法は基本的にOJT(on the job trainning)によるものです。
 OJTの場合スキルがある上位の者が下位の未熟な者を仕事を通して教育していくため、本来の仕事よりも教育に時間が取られる可能性があります。
 またOJTの場合は、雇用側でスキルアップの平均化を行うために、当人のスキルに合わせて現場に配置する必要がありますが、人材に余裕が無ければ単なる員数合わせのために現場に送り込まれ、スキルアップどころではないかも知れません。
 結局はそれなりのスキルを身に着けるためには、本人が努力するしかないのが日本の現状です。
 特にこれからソフトウエア関連に従事したいと思う人は、自分の適正を見極め、必要なスキルを身に着けるべきです。

当アカデミーの受講コースについて

  •  当アカデミーのソフトウエアエンジニアリング教育コースは、プログラミング言語を単に習得する従来の受講方法とは違い、ソフトウエア開発における各フェーズで必要とされる、品質の確保、標準化、効率化を目指すソフトウエアエンジニアリングの基本について学べます。
  •   使用するプログラミング言語は基本的にはC言語です。C言語はその後に発表された言語の基本となったもので、この言語を習得すれば他の言語を習得するのは比較的容易になります 。
  •  Web用補助言語としてはPHPを使用します。Web系の開発に用いる言語としては比較的ポピュラーで、文法はC言語に似ているので比較的簡単に覚えることができます。
  •  講座はこちらからお出しする課題について、成果物を提出して頂き、それについて評価し、結果をお返しするやり方で行います。
  •  この講座で学ぶ主な項目は、 以下のとおりです。
  •    ・開発技法
  •    ・要求分析方法
  •    ・見積り方法
  •    ・プログラムの設計方法
  •    ・プログラムの検証方法
  •    ・作成するドキュメントの種類
  •    ・データベース(RDBMS)の扱い方
  •    ・ネットワークについて
  •    ・各種機器、センサーの扱い方
  •    ・各種ツールについて
  •    
  • ※ 現在4月15日開始の講座受講生募集中 詳細・応募は>こちらから

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